「ウォッカ屋」物語


「ウォッカ屋」物語<その6>

 仕事場・・当時は六本木(アマンド)から麻布十番への坂を下った所・・に1本の電話が入った。 「先日お会いした○○さんがお会いしたいので時間を作って当社まで出向いて頂けませんか?」と甘酸っぱい女性の声が聞こえて来たのであった。
暫く日がたった後、一度訪れてみよう思い、電話の彼女の案内通り、東京駅八重洲口にあるその会社まで中央線で向かった。
言われた会社は「グラント・アドバタイジング・インターナショナル・インク」という外資系広告代理店の社屋であったのだ。受付の女性・・思わず唸るほどの美女であった・・に案内されるままに部屋に向かった。流石に瀟洒たオフィスで、急に凄いクリエイターになったような錯覚に陥った気がしたものである。
そうこうする内に先日会った彼がドアから現れた。
「よく来てくれました」「いや、どうも・・どんなご用でしょうか?」
それから暫くは取り留めの無い話が続いたが、やがて彼は本題に入るべく話題を話し始めたのであった・・「実は・・・・」