マンガの事

中学生の頃、マンガやアニメの仲間がたくさんいました
共通のものを楽しむという事を教えてくれた彼等の影響は大きいです
当時から読んでいるマンガをいくつか御紹介致します


 夢幻紳士 高橋葉介

 虹色とうがらし あだち充

 アタゴオル物語 ますむらひろし










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「夢幻紳士」
高橋葉介


出会ったのはやはり"マンガ少年"でした
不思議な力を持つ少年探偵が
猟奇的な事件を解決していきます
結構怖かったりする... (^_^;;

 筆で書かれた絵は怪異譚に似合います。少年探偵・夢幻魔実也が淡々と、しかし行動的に事件の謎解きをします。

 『顔泥棒』では若い女性が 「顔をを盗まれる(剥ぎ取られる)」という事件の容疑者として 「顔のない男」が逮捕され、『青蛇婦人』では「カエルのような容姿の男」が「蛇のような容姿の女」に魅入られ助けを求めてくるなどの幻想世界。『脳交換倶楽部』なんてのもあったな〜。
 化け物は出てくるわバラバラ殺人は起きるやらの猟奇事件なので気味が悪いところも多々あるけれど、それらをサラっと流してしまうストーリーと、何より独特な絵がとても魅力的です。

 このシリーズは「少年探偵」が「青年探偵」へと成長し、シリアスで、より幻想的なストーリーとして続いています。魔実也くんはすっかり "女ったらし" になってますが。

 もうひとつ。ガールフレンドや父親、母親、伯母さんが出てくるドタバタ冒険活劇となっているシリーズもあり『別人です』と作者さんが言うほど世界感が違う。こちらはこちらで楽しめますけどね〜、でもやっぱりシリアスな魔実也くんの方が魅力的かな。

★ ★ ★

 作者の高橋葉介氏は他にも幻想的な物語をたくさん書いています。絵にしてもストーリーにしても好みが別れるかなと思いますが、魅力的な作品が多いです。ここに絵を載せられないのが残念です!
 個人的にはこの「夢幻紳士」シリーズと「手の目」シリーズ、初期の作品で「ヨウスケの奇妙な世界」シリーズと「真琴グッドバイ」(こちらはコミカルなラブストーリー)が好きです。

高橋葉介ウェブサイト




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「虹色とうがらし」
あだち充


あだち充の作品というと
「日当たり良好!」「みゆき」「タッチ」等を
思い出す人が多いと思うのですが
私はこの「虹色とうがらし」
妙に気に入っていまっす(^o^)

 異色時代劇、とでも言いましょうか。一応、未来の話で、地球の日本の江戸時代に似ていたとしてもそれは偶然なのだとのコメントが付いています。(^_^;; 
 "からくり長家"に母親を亡くした7人の異母兄弟たちが集まった。彼等はそれぞれの母親の墓参りをする旅に出る。それはまだ見ぬ父親(実は良く知っている人)の旅した道を辿る事でもあった。
 そして将軍家の跡目相続争いに巻き込まれて行きます。

 「父親譲りで才能豊かな兄弟達」「気まぐれで物凄く腕の立つ浪人」「隕石落下後に浜に流れついた二人の異人」「我がままな将軍の娘」「盗賊団"赤光船"」そして「将軍の弟」。多く人々と関わり、さまざまな事件を自分達の力で乗り越えて行く彼等。それを時に静かに見守り、時に救いの手を差し伸べる父親。そして7人兄弟の中に1人だけ兄弟でない者がいるという。
 これらの点と点が線となり、そして最後に全ての謎が明らかにされるのだ!...けど、読者はすでに承知済み。それでもストーリーにのめり込んでしまうのが、あだち充の世界の魅力と言えるのでしょうね。(^_^)

 それと...このマンガの舞台は「公害」なんて言葉などまだない時代。農家の重労働を少しでも緩和する為の発明を進めたい五男・陳皮。その「便利な物」による「弊害の可能性」を指摘する四男・七味。
 『自然の豊かさを大切にする心を忘れてはならない』とのメッセージが、もう一つのテーマなのでは?と思うのは私だけでしょうか。

★ ★ ★

 「虹色とうがらし」は'90〜'92年に小学館の少年サンデーに連載されていたそうです...リアルタイムでは見てないの。少年サンデーコミックスで持ってたんですが売ってしまい、本気で後悔、数年後に古本屋で買い直しちゃいました。

 今は小学館文庫シリーズで手に入ります。小学館文庫のホームページの[文芸コミック]で検索してみて下さい。内容の一部も見る事が出来ます。



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〜"力"ではたどり着くことのできない世界〜
「アタゴオル物語」
ますむらひろし


"マンガ少年"という雑誌がありました
私が中学生の頃('70年代半ば頃)
この雑誌に連載されていたのが
「アタゴオル物語」でした

 人間と同じ背丈の猫が2本足で歩き、人間と共に仲良く暮らしている不思議な世界、
ヨネザアド・アタゴオル
 アタゴオルの森の住人達は、酒や煙草を楽しみ、ネズミトランプで夜を明かし、銀ハープやボンゴ等の楽器で音楽も楽しみ、古 代の人達が残した謎を解いて不思議な体験もしてしまいます。
 ボンゴのリズムに合わせて時計を組み立てる木や、見たい夢が見られるというスープを飲ませて、寝ている間にカニで髪を刈る床屋(コーヒー屋さんもやってます)等など、不思議がいっぱい!

 この森を中心に繰り広げられるストーリーは想像を越えたモノで、読む度に魅せられていきました。登場するキャラクターも皆個性的で、なかでもヒデヨシという名の猫は、大酒飲みで大食漢で自己中心的なサイテー猫!
 エピソードのほとんどは、このヒデヨシの破天荒さから起きていくのですが、それらを彼等の好奇心と探究心で解決、新しい発見や不思議な体験をする事になるのです。

 大人になる事で忘れてしまう、物事を受け入る事の出来る心の柔軟さ自由な発想、そして純粋な心。「アタゴオル物語」は、きっとこれらを思い出させてくれる筈です。ぜひ、大人の方達に読んでもらいたい作品です。

★ ★ ★

 この「アタゴオル」のシリーズは今でもどこかしらで連載されています。

 作者のますむらひろし氏の描く物語は「アタゴオル」と同じくとても不思議で魅力的です。
 また、宮沢賢治の作品をマンガ化(「賢治に一番近い」シリーズ・朝日ソノラマ刊)した事でも知られていて、その内の一つ「銀河鉄道の夜」は '85年にアニメ映画化されました。

ごろなお通信
〜ますむらひろしのホームページ〜




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